人口問題・経済問題と地球環境問題との関係(7)アベノミクスの危険性

少子化対策ですべてを解決させようとしている裏には、過去から現在に至る、GDPで測る経済成長を目指す社会の仕組みを変えたくないという考えが根底にあるようです。

 アベノミクスのやり方は、「お金をばらまいて、使って(使わせて)、GDPを上げる」ということです。GDPは、国内総生産=国内総消費 なので、原理はまちがっていませんが・・・

問題は、ばらまくお金は、借金(国債)だということです。国民からの借金です。国民は貸す側だと安心してはいけません。その借金を返すのも国民です。例えば、増税して、国民からお金を集めて、返済する必要があります。増税に反対しても、結局払うことになります。

ツケを払う仕組みとは・・・
国債を発行する⇒国民の貯金が使われる⇒増税しないで、借金を増やし続けると、国民の貯金が足りなくなる。
⇒日銀が、自分で国債を買う。⇒このことは、日銀がお金を印刷して、どんどん、市場にばらまくことになります。
⇒流通している商品等の価値が増えずに、流通しているお金だけが増えるということは、お金の価値が減って、商品が値上がりすることを意味します。
⇒この状態がひどくなっていって、国民が気づくと・・・ 「円」の信用が失われて、国民は、貯金を下ろして、物に換えようとします。ところが、貯金は、国債に使われてしまったので、払い戻すお金がありません。このままでは、破たんしますので、日銀は、更に、国債を市場から買い、お金をさらに市場に出さざるをえなくなります。市場のお金が増えれば、ますます、お金の価値が下がります。 悪循環に陥り、国の財政、経済が破綻します。

現在、実際にこのようにならないのは、国民がこの重大性に気づいていないから、「円」を信用して、老後のために、せっせと貯金を殖やしているからです。



2015年02月07日 Posted byまこと(気象予報士)@地球環境 at 12:27 │Comments(0)

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