人口問題・経済問題と地球環境問題との関係(4)イースター島の悲劇

<エコロジカルフットプリントの行方:1を超えたままだとどうなるのか>
<イースター島の悲劇>
 根本にあるものは、人口問題と言っても過言ではありません。 人口問題の視点で、あらためて、見てみましょう。

地球の未来を考えるヒント: イースター島の悲劇:
南太平洋の絶海の孤島。北海道の利尻島くらいの小さな島。モアイ像が有名。昔は、世界でも有数の巨大椰子が生い茂る、亜熱帯雨林の島でした。
10世紀頃から、モアイの製作が始まります。人口も増加し、最盛期には1万5千人を超えていたといわれています。
その後、モアイ製作やカヌー製造、農耕の拡大などで伐採が進み、島全体から森林が徐々に消えてしまいます。森林がなくなると、表土が流出し、農地は荒れ果ててしまいました。また木材が不足してカヌーの生産にも支障が出て、漁業もできなくなり、大規模な飢餓が発生しました。そのためもあり、16世紀から17世紀にかけて部族間の紛争が起こり、結局、人口は激減してしまいました。1872年当時の島民数は、僅か111人となっていました。一番多かったときの100分の1になってしまったわけです。
閉鎖された空間に存在した文明が、資源争奪戦の結果、戦争により滅亡した歴史は、現代文明の未来への警鐘とされています。



2015年02月07日 Posted byまこと(気象予報士)@地球環境 at 11:46 │Comments(0)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。