人口問題・経済問題と地球環境問題との関係(6)日本の人口問題

世界が人口爆発を問題としている中で、日本では、人口の減少・少子化対策が話題に上ってきています。
日本だけではなく、先進国全体に少子化傾向ですが、日本は、世界の先駆者となっており、世界に先駆けて、少子高齢化が進んでいます。したがって、世界に前例がなく、どのように舵取りしていくかが、大きな課題となっています。
 人口爆発が、世界にとって、環境、エネルギー、食糧等、あらゆる地球環境問題につながっていることを考えると、人口減少は、逆に、良い方向と考えられそうですが、単純な話ではありません。

<日本の人口の推移と将来予測等>
 2000年代の半ばから、減少に転じており、減少のスピードは、これから、どんどん加速して、急激な人口減少となってきます。これは、遠い未来の話ではなく、近い将来の現実的な話です。
 出生率が2.1を下回ると、人口を維持できません。
 1975年(昭和50年)に、2.0を切りました。その後、ずっと減少し続けてきましたが、最近、少し上昇しつつあります。といっても、数値はかなり低く、2011年は1.39でした。
 出生率が2.0を切ってから、実際に人口が減少し始めるまでに、約30年掛かっています。平均寿命の伸びで、高齢化人口が増加したためです。
 このように、出生率が、実際の人口に影響するには、かなりの時間がかかります。

<日本の人口は急激に減り続ける(当面):対策は困難>
 少子化対策がニュースになることが多くなっています。
 お母さんたちが働きやすい、子育てをしやすい社会にする必要があることは当然のことで、今までが、対策がほとんど進んできませんでした。
 さまざまな少子化対策で、出生率が回復し、人口減少問題が解決するような言い方が政府からもされていますが、いろいろな対策を行っても、当面、人口の急激な減少を止めることはできません。
 人口ピラミッドを冷静にながめれば、だれでも容易に分かることです。



2015年02月07日 Posted byまこと(気象予報士)@地球環境 at 12:23 │Comments(0)

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