森林と生物資源(バイオマス)を考える(2)
第2回:森林の役割と世界の森林の現状・・・
<森林の役割:地球環境問題の主役は森林>
地球温暖化問題、地球環境問題というと、二酸化炭素の削減(化石燃料の削減)に目が行きがちですが、逆に、二酸化炭素を吸収してくれる“森林”の方が、実は主役となるべきなのです。
なぜなら、“森林”には、代わりになるものがないからです。
森林・生態系は、自然界の循環型の代表例ですが、その生態系の中では、炭素、窒素等の、生物に欠くことのできない重要な物質が、形を変えながら循環して、永続していく仕組みができています。
炭素の循環をみてみますと、二酸化炭素を出すものはたくさんありますが、二酸化炭素を吸収してくれるのは、“森林(植物)”だけであることがわかります。
ですから、森林を守らなければ、自然環境(生態系)は循環が止まり、永続しなくなってしまいます。
私たち人類も、生態系を守り、共存していかなければ、生きていけません。
<世界の森林の状況>
数百年前は、アメリカも、ヨーロッパも、中国も、豊かな森林が生い茂っていましたが、長い間に、伐採、開墾されて、その多くが失われてしまいました。
最近減少が大きいのが、インドネシア(ボルネオ島)とブラジル(アマゾン)です。木材輸出や、大規模農業のために、急速に森林が失われています。
主な国の森林率:
日本:68%(世界2位) フィンランド:73%(世界1位) スウェーデン:67%
中国:21% アメリカ:33% カナダ:34% イギリス:12% ドイツ:32%
インド:23% ロシア:48% ブラジル:57% (順位は、小国は除く)
<森林率が意味するもの>
森林率は、その数値以上に、重要な意味があります。
持続可能な社会の”かぎ”は、森林や土壌です。言葉を変えていえば、持続する生態系です。
化石燃料を利用しなかった時代においては、最大の資源は森林です。
森林が未来のためにどれだけ残されているかをみれば、文明の姿や持続可能な社会の可能性が見えてきます。
地球温暖化問題、地球環境問題というと、二酸化炭素の削減(化石燃料の削減)に目が行きがちですが、逆に、二酸化炭素を吸収してくれる“森林”の方が、実は主役となるべきなのです。
なぜなら、“森林”には、代わりになるものがないからです。
森林・生態系は、自然界の循環型の代表例ですが、その生態系の中では、炭素、窒素等の、生物に欠くことのできない重要な物質が、形を変えながら循環して、永続していく仕組みができています。
炭素の循環をみてみますと、二酸化炭素を出すものはたくさんありますが、二酸化炭素を吸収してくれるのは、“森林(植物)”だけであることがわかります。
ですから、森林を守らなければ、自然環境(生態系)は循環が止まり、永続しなくなってしまいます。
私たち人類も、生態系を守り、共存していかなければ、生きていけません。
<世界の森林の状況>
数百年前は、アメリカも、ヨーロッパも、中国も、豊かな森林が生い茂っていましたが、長い間に、伐採、開墾されて、その多くが失われてしまいました。
最近減少が大きいのが、インドネシア(ボルネオ島)とブラジル(アマゾン)です。木材輸出や、大規模農業のために、急速に森林が失われています。
主な国の森林率:
日本:68%(世界2位) フィンランド:73%(世界1位) スウェーデン:67%
中国:21% アメリカ:33% カナダ:34% イギリス:12% ドイツ:32%
インド:23% ロシア:48% ブラジル:57% (順位は、小国は除く)
<森林率が意味するもの>
森林率は、その数値以上に、重要な意味があります。
持続可能な社会の”かぎ”は、森林や土壌です。言葉を変えていえば、持続する生態系です。
化石燃料を利用しなかった時代においては、最大の資源は森林です。
森林が未来のためにどれだけ残されているかをみれば、文明の姿や持続可能な社会の可能性が見えてきます。