森林と生物資源(バイオマス)を考える(7)
第7回:バイオマス利用の問題点
再生可能と言われていますが、利用方法によっては、環境等に大きな影響を与えます。
再生可能と言われていますが、利用方法によっては、環境等に大きな影響を与えます。
<バイオマス利用の問題点>
1.過剰な利用の問題:
バイオマス資源は、太陽の恵みであり、それを利用できる光合成生物(植物、森林等)の恵みですので、光合成生物が生産してくれる範囲内で利用していけば、持続可能な自然エネルギーと言えます。
このことは、森林をみれば、よくわかると思います。
植林や造林で成長して増えた分だけ伐採していれば、持続的に利用することができます。ところが、世界全体をみると、森林は破壊されて、どんどん減少していっています。
2.バイオエタノール(バイオ燃料)の問題:
環境にやさしい再生可能エネルギーであるということと、燃料需要から商売になるということで、世界中で増加していますが、大きな問題を抱えています。
バイオエタノールは、アルコール発酵ですから、お酒を作るのと同じです。糖分やでんぷんからは効率よく作れます。そのため、人類が生きていくための食料と競合し、食料を生産する代わりに、バイオエタノール用の作物を生産するようになってきています。そのため、食料の価格が上昇し、経済力の弱い国では、飢餓人口が激増しています。
また、バイオエタノール用作物を生産するために、アマゾンなどで森林を伐採して開墾されており、地球全体の生物資源を却って減少させてしまい、CO2増加の原因となっています。
3.バイオマスをエネルギーとして使うこと自体の問題:
光合成で作られた範囲でエネルギー利用した場合、CO2に戻るので、プラスマイナスゼロということで、化石燃料のように、大気中のCO2を増加させないので、カーボンニュートラルと呼んで、環境に良いとしているわけです。
実際には、利用の仕方によっては、輸送や加工で化石燃料のエネルギーを使うことになり、プラスマイナスゼロとは言えません。
たとえ、プラスマイナスゼロとしても、環境に悪くないということで、環境にプラスというわけではありません。
<環境にプラスになるバイオマス利用とは>
CO2に戻らない利用が、環境にプラスにある使い方です。
森林でしたら、素材として使うこと、木造建築や木工製品として使うことです。
とくに、石油から作られているプラスチック製品を、木や竹等の自然素材の製品に変えていくことは、大きなプラスになります。
1.過剰な利用の問題:
バイオマス資源は、太陽の恵みであり、それを利用できる光合成生物(植物、森林等)の恵みですので、光合成生物が生産してくれる範囲内で利用していけば、持続可能な自然エネルギーと言えます。
このことは、森林をみれば、よくわかると思います。
植林や造林で成長して増えた分だけ伐採していれば、持続的に利用することができます。ところが、世界全体をみると、森林は破壊されて、どんどん減少していっています。
2.バイオエタノール(バイオ燃料)の問題:
環境にやさしい再生可能エネルギーであるということと、燃料需要から商売になるということで、世界中で増加していますが、大きな問題を抱えています。
バイオエタノールは、アルコール発酵ですから、お酒を作るのと同じです。糖分やでんぷんからは効率よく作れます。そのため、人類が生きていくための食料と競合し、食料を生産する代わりに、バイオエタノール用の作物を生産するようになってきています。そのため、食料の価格が上昇し、経済力の弱い国では、飢餓人口が激増しています。
また、バイオエタノール用作物を生産するために、アマゾンなどで森林を伐採して開墾されており、地球全体の生物資源を却って減少させてしまい、CO2増加の原因となっています。
3.バイオマスをエネルギーとして使うこと自体の問題:
光合成で作られた範囲でエネルギー利用した場合、CO2に戻るので、プラスマイナスゼロということで、化石燃料のように、大気中のCO2を増加させないので、カーボンニュートラルと呼んで、環境に良いとしているわけです。
実際には、利用の仕方によっては、輸送や加工で化石燃料のエネルギーを使うことになり、プラスマイナスゼロとは言えません。
たとえ、プラスマイナスゼロとしても、環境に悪くないということで、環境にプラスというわけではありません。
<環境にプラスになるバイオマス利用とは>
CO2に戻らない利用が、環境にプラスにある使い方です。
森林でしたら、素材として使うこと、木造建築や木工製品として使うことです。
とくに、石油から作られているプラスチック製品を、木や竹等の自然素材の製品に変えていくことは、大きなプラスになります。